育児も家事も「書く」ことで楽しくなる

子供の作文上達に向けて、家でできるトレーニングを考えてみました

 
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ライターMAY
子育てと仕事の両立に悩んだ末、フリーのママライターに転身。大変・辛いと思っていた日々の育児・家事は、ライター目線で見るとネタの宝庫!?子育ても仕事も自分らしくマイペースで。そんなわがままなライフスタイルを叶えてくれるママライターの日常を記録していきます。

こんにちは。2018年の春にそれまで勤務していた会社を退職し、フリーランスのライターとして開業したMAYです。(より詳細な自己紹介はこちらから

毎週金曜に、子供が学校から持ち帰ってくる「しゅくだいにっき」。前回の投稿では、「とにかく作文嫌いにさせない」というテーマで、子供と一緒に書いたり、褒めたりという我が家の取り組みについてご紹介しました↓

「しゅくだいにっき」を書き出した息子にライターの私ができること

苦手意識さえ持たなければ、ものを書くということは結構楽しいものです。今回は、そんな「とりあえず文章は比較的容易に書けるようになった」という子供たちに対し、次のステップへ進むためには、家庭でどういったアプローチをしたら良いものかということをテーマにします。我が家の小1の長男を実験台(!?)にしながら、私なりに3つのトレーニング方法を考えてみたので、それらをご紹介します。

読み聞かせの後にひとこと感想を聞く

子供の作文にありがちなのが、「〇〇に行きました。楽しかったです。」「〇〇という本を読みました。面白かったです。」というもの。とりあえず、全ての作文を「楽しかった」と「面白かった」でまとめてしまうのです。日記には、一般的に辛かったことより楽しかったことの方を書くでしょうし、感想文には、自分がつまらないと感じたことではなく面白いと感じたことを取り上げる場合が多いと思うので、作文にこういった形容詞が入り込んでくるのは当然の結果です。しかし、毎回の作文で「楽しい」と「面白い」ばかりを使うのはもったいない!作文を通して、子供たちは文章表現の訓練をしているのですから、語彙力や表現力を身に着けるという意味で、もっと別の表現にも挑戦してもらいたいですよね。

そこで、私が考えてみたのは、絵本の読み聞かせの後に感想を聞いてみるというトレーニングです。我が家の子供たちは、寝る前に「絵本読んで~」と言って好きな絵本を選んで持ってくるので、その習慣を利用してみました。

最初は「楽しかった」という感想でしたが、本によっては「怖かった」や「すごかった」といった別の感想が出てくることもあり、調子が良い日には「〇〇のところがびっくりした」などの具体的な感想が飛び出すこともありました。私の方で、「感心したということだね」や「手に汗を握るほどドキドキしたね」など、ちょっと難しい言葉に言い換えてあげることも。口で言うだけなら子供たちもあまり面倒に思わないようなので、しばらく続けてみて、作文の方にどんな影響が出てくるのか様子を見ていくつもりです。

係り受けの練習

文を書く上で基本となる「5W1H」。「いつ(When)」「誰が(Who)」「どこで(Where)」「何を(What)」「なぜ(Why)」「どのように(How)」を表す言葉です。こういった表現をしっかり使うことができれば、その子の書く作文は大変分かりやすいものになります。中でも「なぜ」や「どのように」といった表現を使いこなせるようになると、文章が具体的になり、ぐんと大人びた印象になります。

また、「5W1H」は、文の構造を理解する上でも大切な役割を担っています。これらの形容詞や副詞が、それぞれどの単語に係っているかということを理解していないと、こういった表現は使いこなせないからです。つまり、「5W1H」を使いこなせるようにトレーニングすることは、読解力の向上にも役立つということが言えると思います。

そこで参考にしたのが、「AIに負けない子どもを育てる」で紹介されていたゲームです。この本は、2019年のビジネス書大賞「AI vs 教科書が読めない子どもたち」の続編で、子供の読解力向上のための具体的な提案が多数掲載されています。

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ゲームはとても簡単です。「〇〇が〇〇した」などの主語と述語だけのシンプルな文を用意し、そこに、形容詞や副詞などを追加していって、できるだけ長い文を作るというものです。例えば「花が咲いた」というお題に対し、「入学式の日に」「校庭の」「桜の」(花が)「きれいに」(咲いた)と追加していくイメージです。

家庭でこのトレーニングをする場合は、子供に考えさせるだけでなく、親も一緒になって順番に言葉を追加していくと良いかなと思います。

我が家では、息子の好きなアニメの主人公を題材にして、親子三人(息子+夫+私)で挑戦。最初は「えー嫌だー」と言っていた息子でしたが、やっているうちに「楽しい!」と盛り上がってくれていました。ちょっとした隙間時間に出来るのも良いなと感じました。

なお、こちらの方法はあくまでトレーニング。実際の作文では、「5W1H」を全て一つの文に組み込んで書いてしまうと、文がとてつもなく長くなり、読みにくくなってしまいます。作文では、読みやすさに配慮しながら、「5W1H」の情報にコントラストをつけて書きますよね。子供には、このあたりの匙加減を説明しても難しいかもしれませんので、「これはゲームだから、作文ではがんばって長く書かなくても良いんだよ」くらいの伝え方で良いかなと思います。「長く書く=良い作文ではない」ということが分かっていれば問題ないでしょう。

比喩のトレーニング

私は比喩が大好きです。比喩は、文章を面白く奥深くしてくれる魔法のような手法(これも比喩)。比喩ばかり使っていると、回りくどいまどろっこしい文章になってしまいますが、うまく使えば、比喩ほど分かりやすい表現は無いというほど、ものごとを的確に説明してくれます。そして、比喩は書き手と読み手の想像力を広げてくれます。いわば、比喩は心の翼(これも比喩)。比喩によって、子供の作文は、空を自由に飛び回る小鳥のような軽やかさを持つというわけです(これも比喩)。

ちょっとクドくなってきました。。。

つまり、何が言いたいのかというと、ただものごとを説明するだけの文章に比べ、比喩が含まれた文章は、ぐんと面白みが増し、個性的で魅力的な作文になるということです。

大人は「でも比喩なんて、ちょっと難しそう」と思うかもしれません。しかし、子供の何気ない発言に耳を傾けていると、結構な確率で比喩が含まれているのです。我が家の4歳の次男なんて、比喩の魔術師と言っても良いくらい。(あ、また比喩になっちゃった。)「この荷物…重くて…手が破れそう…」とか「(坂道で)僕は走るつもりがなかったのに、道が走ってて、それで僕も走っちゃった。」とか、それはもうユニークな比喩を連発しているのです。

こういった日常のさまざまなシーンで比喩表現をキャッチした時に、「その表現、いいね!」とすかさず褒めることで、子供も面白がって比喩を使うようになるのではないかと考えています。小1の長男は、語彙力も増えたからか、次男のような「オモシロ比喩」はもう言わなくなってしまったのですが、私が次男の比喩を面白がっているのを見て、自分も何か言ってみようという気になったようです。

また、その日の天気や気温などを比喩表現を使って言い表してみるという方法もあります。我が家では、大雪の日の朝、食事をしながら、家族で雪をテーマに比喩大会をしました。親は「白い妖精」とか「綿あめ」とか、ありがちな比喩しか思いつかなかったのですが、子供は「鬼が、空の上から、ケーキに砂糖を振りかけている」とか、思わず笑っちゃうような比喩を連発していました。

隙間時間に、ゲーム感覚で挑戦してみて

子供の作文上達のために、家でできるプチトレーニング方法として、我が家で実践している以下の3つの方法をご紹介しました。

  • 読み聞かせの後にひとこと感想を聞く
  • 係り受けの練習
  • 比喩

なお、これらのトレーニングを、勉強として子供にやらせると「面倒くさい」と思われてしまう可能性がありますので、ポイントは遊びながらやるということです。あえて、子供が作文を書いていない時にゲーム感覚で遊ぶと良いかなと思います。こういったトレーニングを通し、子供の語彙力や表現力が磨かれていくと、自然と子供自ら作文の中で使いこなせるようになるのではないかというのが、私の狙いです。

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