ライターの相場はどのくらい?「1文字1円」は高い?安い?

こんにちは。男児二人を育てるワーママで、フリーランスで働くライターMAYです。
昔は、専門性の高い職業というイメージの強かったライターという仕事も、インターネットの発達によってとてもポピュラーな仕事になりました。今やウェブライターは「誰でもサクッと始められる」と、副業の代表格のような存在になりつつあります。
特に、在宅で隙間時間に作業出来るという点から、副業としてだけでなく、産後のママや介護中の方、持病があって外で働くことが難しい方などにも人気の高い仕事ですよね。私自身も子育て中のママ。子供達には保育園に通ってもらっていますが、体調不良や家族の用事などに柔軟に合わせられるのもライターという仕事のおかげ。今の働き方には満足しています。
そんな素敵な働き方を実現できるライターという仕事ですが、やはり気になるのは報酬ですよね。いくら自分の好きなように働くことができても、生活ができなければ意味がありません。実際、誰でも始められる仕事と言うだけあり、ウェブライターの安い案件はどこまでも安いというのが現状です。しかしそれだけではありません!今回は、ライターの相場について、ウェブライターの仕事を基本にして考えてみたいと思います。検証するにあたって、ウェブライター案件が豊富なクラウドソーシングサイト「ランサーズ」などの情報を参考にします。
この記事はこんなお悩みをお持ちの方におすすめです
これからライターに挑戦しようと思っている方
「実際のところ、どのくらい稼げるの!?」という点、やはり気になりますよね。特に「ウェブライターは稼げない」「ウェブライターの相場は叩かれている」というネット情報もチラホラあるので不安になりますよね。不安を解消するには「知る」ことが一番。どんな案件が安くて、どんな案件がそうではないのか、じっくりと検証していきましょう。
メディア運営者でライターを探している方
ライターを雇う側の方からすれば「どのくらい払えば質の高いライターを雇えるの?」というのは切実な問題。せっかくライターを募集しても、コピペが発覚したり「ライターと名乗ってよいの!?」というようなクオリティーの記事を納品されては困りますよね。そういった質の悪いライターに当たらないためには、やはり報酬額をしっかりと設定することが大切です。そのあたりの相場観について検証してみます。
クラウドソーシングサイト3社が示すライターの相場と現状
ランサーズは1記事5,000円~
ランサーズには「制作物の種類・参考価格」というページがあり、そこに仕事の種類に応じた相場が提案されています。
- 記事作成、ブログ記事、体験談…5,000円/記事~
- シナリオ、脚本、小説…16,000円/話~
- インタビュー、取材…25,000円/取材~
(参考:ランサーズ「お仕事の種類・参考価格」より)
ここでは「誰もがサクッと始められる」ライター案件というテーマで書いているので「記事作成」の5,000円という価格が該当します。記事単価なので、文字数はどれくらいになるのかは書かれていません。
実際にランサーズで募集されている案件を見てみると、1記事書いて5,000円以上という仕事は比較的少ないです。募集は常に更新されているので一概には言えませんが、現時点でライティングの記事作成の項目にチェックを入れて仕事募集をかけてみたところ、トップページに出てきた31件のうち5件が5,000円以上の案件でした。なお、ランサーズの募集案件の中には数記事まとめて1プロジェクトとみなして単価をつけている仕事もあります。必ず1記事当たりの単価を確認しましょう。
クラウドワークスは1文字0.1~2円
クラウドワークスでは、ライターの相場は一概に示すことは出来ないという考えを踏まえた上で、以下のような考えがホームページに記載されています。
ライティング案件では、文字単価0.1円~2円ほどが相場です。もちろん翻訳や医学記事といった専門的なものであれば、より高額な価格帯となります。
出典:クラウドワークス「お仕事別!クラウドソーシングの相場について!」
かなり幅のある相場感ですが、文字単価で記載されているのでわかりやすいですね。例えば2,000字の記事を書く案件であれば、相場は200円~4,000円というイメージ。
それでは実際はどうでしょうか。現時点でクラウドワークスのブログ記事作成にチェックを入れて出てきた案件を見てみると、トップページに出てきた52件の案件のうち、6件が1文字1円以上。中には文字単価0.1円以下という案件もあったので、なかなか現状は相場に追いついていないようです。
サグーワークスはレギュラーで1文字0.3~0.5円、プラチナライターなら1文字1円~
ライティング案件に特化したクラウドソーシングサイト「サグーワークス」。テストに合格したらプラチナライターとしてより高額な案件を受けることができるという仕組みになっています。そんなサグーワークスが出している相場感は、こちらの小見出しの通り「レギュラーライターは1文字0.3~0.5円、プラチナライターは1文字1円~」というもの。かなり具体的な数字でわかりやすいですよね。
参考:こぶたの鉛筆「徹底比較!プラチナ&レギュラーライター!プラチナテストは早めに受けるべき?」
サグーワークスでは、報酬はポイントで貯まる仕組みになっていて、1ポイント1円として現金やギフト券に換金できます。会員登録しないと仕事内容はしっかり見る事は出来ませんが、会員登録無しでも見られる3つの案件の単価を換算してみると…現時点で紹介されている3案件はどれも文字単価0.5円以上。プラチナ用の高額案件は1文字1~1.7円でした。
「1文字1円」についてのツイッター界での見解は?
3つのクラウドソーシングサイトを比較してみても分かるように、ウェブライターの相場としては1文字1円というのが一つの目安になっていると感じます。文字数は3000~5000文字くらいが一般的なようなので、1つの記事を書くと3,000円~5,000円を受け取ることができるというイメージですね。
1文字1円は高い?安い?
まずはこの金額が安いのか高いのかについての私の見解を書いておきますね。
1文字1円は安いのか?それは、ライターが1記事完成させるのにどのくらいの時間を費やすのかという事で変わってきます。5000文字の記事を1~2時間で書いてしまうようなライターだったら、時給換算すると時給2500円~5000円となり、悪くないですよね。しかし、同じ5,000文字の記事でも10時間という時間が必要な人はどうでしょう。時給換算すると500円…切ないです。
つまり、1文字1円というだけでは、それが相場として高いのか低いのかという事はわからないということ。自分の見解としておきながら、曖昧な結論になってしまいました。
1文字1円ライターは初心者?
ツイッターで「1文字1円」というキーワードで検索をかけてみると、結構色々な方のつぶやきを見る事ができます。
全体的に「1文字1円は安い」という考えがうっすらと根底を流れている印象ですが、ライターの意見としては初心者で書くスピードが速いなら納得できるという見解のよう。
一方発注する側の意見としては「最低限のマナーを守ってほしい」けれど「そこまでの質を求められない」といったところ。品質重視の場合は1文字1円は超える価格を提示しないと、なかなか求めているライターには巡り合えない可能性もありますね。
サグーワークス、仕事がいっぱい。うれしいです! 私のような新人でも1文字1円以上。明日もまた、頑張ります!
— 蒼@ライター (@web0924) 2018年10月22日
この方は、「私のような新人でも1文字1円以上。」と言っているので、新人にしては1文字1円は高額という感覚でしょうか。
世の中から粗悪な記事が無くならない理由が分かった
初心者の粗悪な記事でも1文字1円で売れてしまう、
これIT業界の1ステップいくらって言ってるのと全く一緒じゃん、そりゃゴミ記事しか出来ないわけだ状態もちろんこの人が悪いってわけじゃなくて、業界の問題だよねhttps://t.co/Grojt79dHD
— みやびさん50% (@miyabi_sun) 2018年10月26日
この方は、「初心者の粗悪な記事でも1文字1円」とのこと。1文字1円の記事のレベルは、初心者レベルで質が低いという意味。ふむふむ。
1〜2年前は1文字1円がクラウドソーシングのライターの1つの基準だった。
今でも、募集をすれば人は集まると思う。
しかし、継続で書いてもらいたい場合や執筆を通して相場観が分かっている場合、この値付けはやや物足りない印象。
個別にオファーをするならそれ以上でないと響かない人も多いかも。
— マドカ・カワナミ@熊本のフリーランス ライター・アドバイザーetc… (@mdchu_1000) 2018年7月14日
この方によると、ある程度経験と実績のあるライターなら1文字1円なら「やや物足りない」印象とのこと。
アフィリエイターさんが1文字1円のライターに求める物はどのレベルまで?
— ダイキ@副業ブログで月5万 (@daikifuzishima) 2018年10月17日
1文字1円ライターに求めるレベル!というアンケートを見つけました。なるほど~
1文字5円の月収50万円と、1文字1円の月収50万円では、前者のほうがリスクも高くなる。後者であれば、案件数的に見ても売上のリカバリーはしやすい。
私はそもそも書くのが速くないので必然的に前者のパターンを選択してるけど、リスクのことを考えると後者のほうがオススメかなぁ。
— とっとこランサー@言葉を伝える人 (@Tottokolancer) 2018年2月2日
リスク分散!こういう考え方もありますね。
付加価値で相場はぐんと高くなる
最後に、1文字1円の域を脱するにはどうしたらよいのか?という点についてもちょこっと触れておきたいと思います。
単価を上げてもらう
よくライティングの募集案件に「継続すれば文字単価は徐々に上がります」というような文言を見つける事がありますよね。実際、書けば書くほど単価が上がるというシステムを取っているサイトや、PV数に応じてボーナスを出してくれるというサイトも。また、ある程度時期が来たら単価交渉をするライターもいます。
専門分野の案件を取りに行く
資産運用系や法律系、医療系などの専門分野のライティング案件は単価がぐっと高くなります。これは、記事を書くためのベースとなる知識が必要だからです。こういった知識や経験がある方は、ぜひ自分の専門分野の記事を取りに行くのがおすすめです。
取材案件を狙う
記事作成の枠は出てしまいますが、ライティングの中でも手間と時間がかかる取材案件はやはり単価が高いです。ただし、取材に行くとなると、完全在宅で作業というのは難しくなりますので、時間と身体がある程度自由に動く人でないと難しいという側面もあります。
1文字1円は一つの目安。経験者ならさらなる高みを目指してみては!?
1文字1円はライターとしてスタートラインに立ったという証のような金額。記事の書きやすさ等によっては、決して安すぎる金額でもないという事がわかりました。しかし、経験を積んだライターなら1文字1円には物足りなさを感じる場合も。単価交渉やより高額案件を狙って高みを目指していくという方法があります。
ライターのための様々なノウハウやコツについてまとめた以下のような記事も書いています。特に初心者ライターやこれからライティングの仕事に挑戦してみようと考えている方におすすめです。
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